前回、レザークラフトにおけるブツ撮り写真のクオリティを上げるため、ブツ撮り用背景シートを自作しました。

少しサイズが小さいことを除けば全然不満が見当たらず、我ながらいいアイデアだったと思ってます。
ただ今回、あることにもっとこだわりたいという欲が湧いてきたので、さらなるクオリティアップを目指し、新たに背景ボードを製作します。
漆喰(しっくい)について
前回の記事内で、僕にとってのレザークラフトにおけるブツ撮りにベストな背景は、白の漆喰と結論づけました。
今までこの漆喰という素材について考える機会がなかったんですが、調べてみるととても興味が湧いてきました。
漆喰は古くから使われている塗り壁材。姫路城の外壁なんかにも使われてますよね。
漆喰の主原料となる消石灰は石灰石を焼いて水を加えたもので、その石灰石のもとは遥か大昔の海に生きていたサンゴなんだとか。
海に生きたサンゴと大地に生きた動物達。漆喰と革の組み合わせってそれはもう地球やん!
自己満足の世界だけど、なんかロマンを感じるなぁと。
ぜひとも本物の漆喰を背景にしたいと思い立ち、ベニヤ板に漆喰を塗布して世界に一つだけの背景ボードを製作します!
漆喰の背景ボードの材料を調達
シナベニヤ板(600mm×450mm×5.5mm)。だいたいA2サイズぐらいですね。
大きさ的には十分。
こちらはしっくいとしっくい用ボンドとコテです。全てカインズホームで購入。
こういったすでに練り合わせてある漆喰もあったけど、これも経験ということであえて粉状の漆喰を買ってみました。
漆喰の背景ボードの製作開始!
大きめの容器にゴミ袋を敷いて、そこに漆喰と漆喰用ボンドと水を入れて練り混ぜます。漆喰ってなんだかいい匂い。
コテを使ってシナベニヤ板に塗布していきます。
なかなか大変ですが結構楽しい。
50分程かけて下塗りが完成。
1時間程乾燥させます。
乾燥後本塗りを施し、またしばらく乾燥させます。
漆喰の背景ボード完成!
次の日、どんな仕上がりになったかなぁ〜
めちゃめちゃひび割れてるぅぅぅー!!!!!!
原因を上げるなら、板を床に直置きせずに作業したせいで、しっかりと圧をかけれなかったからかな。もしくは下塗りが厚すぎたか…。いずれにしてもショック…。
ブツ撮り実写テスト
実際にレザークラフトの作品を置いてブツ撮りしてみましょう。
まずはバネ口金レザーメガネケース改。

おっ!思ってたよりはいい感じじゃないでしょうか。
ひび割れもそこまで気にならないかも。
このように置き場所を少し変えるだけで違ったイメージに。
続いてはレザーオカリナケースをブツ撮り。

おぉ!オカリナの販売サイトの画像みたい!これは売上アップするやつ!
やっぱり漆喰っていいわぁ。
(もう1年ぐらいオカリナ吹いてない…)
そしてこちらはレザーティッシュボックスカバー改。

これぐらいの大きさだと被写体が見きれずに撮影できるのでとても便利ですね。
余白もできるのでより被写体が際立ちます。
最後に
意外といいブツ撮り写真が撮れたと思います。既成品にはない味もあるし、何より自分で一から作ったというのが良いですね。
ただやっぱりひび割れが気になるし、思い描いてた仕上がりにはならなかったので、結果として今回は失敗です。
まぁ初めての作業で完璧な仕上がりなモノを作れる方が稀だし、失敗は成功のもとということで、またそのうちリベンジしたいと思います!
それまではこのボードに活躍してもらいます。