レザークラフトの作業って結構細かいカスが出たり汚れるんですよね。また細かい道具をたくさん使うので、「あれっ?あの道具どこいった?」と見失うこともよくあります。
今回はそんな作業時の汚れから衣服を守り、大きなポケットに使用中の道具を入れることが出来る、機能性抜群の作業用レザーエプロンを製作します。
使用する革は先日『新喜皮革 Presents レザーフェスティバル2019』でお安く購入した馬革を使います。

馬革は牛革に比べるとしなやかで柔らかいのが特徴で、革ジャン等の衣類や革張りソファー等に使われることが多いんだとか。そう思うとエプロンと馬革の相性は抜群なんじゃないでしょうか。
レザークラフトで馬革を使うのは今回が初めてですが、一体どんな感じに仕上がるのがとても楽しみです!
作業用レザーエプロン製作開始!
既存のエプロンから型紙を起こすも、絶妙に革が足りなくて再度作り直しました。
革に当ててケガキ線を引きます。
カッターでパーツを切り出しました。首紐も腰紐も全て革を使います。
初めて馬革を裁断しましたがとても柔らかくてスッっと切れます。こりゃ気持ちいい。
本体とポケットのパーツの床処理をします。今回は面積が広いのでトコノールじゃなくてCMCを使いました。
粉を水に溶かすことで大量に作れるのでコスパ最強です。コバ磨きにも使用しました。
本体の縁に菱目打ちで縫い穴を空けて手縫いしていきます。糸はビニモのベージュをチョイス。
縫う幅が長すぎてめちゃ疲れた…
縫い終わった本体に両面テープで2つのポケットを貼り付けます。
菱目打ちで縫い穴を空けます。下の大きなポケットはセンター分けしてツーポケットに。
手縫いします。
本体部分はこんな感じで完成かな。
続いて首紐と腰紐を作っていきます。
幅50mmの帯にゴムのりを塗布し半分に折り曲げ、圧着ローラーを使ってしっかりと接着します。
幅25mmの帯が二本出来ました。
それぞれ片側だけ縫う予定でしたが、本体を縫うのに疲れたので省きました…汗
首紐をカシメで本体に留めます。ここも縫わずに手を抜きました…汗
腰紐の帯を長辺と短辺の2つに分けました。
短辺の帯にハトメ抜きで穴を開け、Dカンを通します。
エプロン本体の右側にカシメで留めます。
左側に長辺の帯を同じくカシメで留めます。
その先端にアミナスカンを通してカシメで留めます。
作業用レザーエプロン完成!
休日を丸二日程費やしてついに完成!長かった、長かったぞー!!!
首紐や腰紐のサイズ調整機能を一切省いているのでとてもシンプルなものが出来上がりました。
早速着用してみました。ヤバッ!これはカッコいいー!!!!
めっちゃ革職人ですやん!これを着ながら作業したら良いものが作れそうですね!(気のせい)
ポケットに道具を差し込んでみました。上ポケットはもう少し底を深くしてよかったかも。
腰紐の固定方法はこんな感じ。Dカンにアミナスカンを留めています。
最後に
というわけで馬革で作る作業用レザーエプロンが完成しました。
レザークラフトの作業時に衣服を汚れから守るという機能性はもちろん、着用することで「これからレザークラフト始めるぞ!」と革職人としてのスイッチを入れるため、テンションを上げるためにも大きな効果がありそうです。靴磨きや革小物にオイルを塗り込むメンテナンス作業の時にも活躍してくれそう。
初めての馬革もとても柔らかくて使いやすかったです。今後もぜひ取り入れたいですね。
この作業用レザーエプロンがボロボロになって最高の味を醸し出すよう、作業時にバンバン使っていきます!
はじめまして
エプロン本体の端周りは何のために縫っているのでしょうか?
初めまして、コメントありがとうございます!
縫ったのは装飾性を高めるためですね。あと強度も若干上がってるかも。
なしでも全然いいかと思います。