製作のきっかけは人気漫画『空挺ドラゴンズ』
『空挺ドラゴンズ』を簡単に説明すると、龍を追い求め、空をかける捕龍船に乗って世界を旅する物語。捕鯨のドラゴン版ですね。
捕龍で仕留めた龍を解体し、その肉や油を使った様々な料理が登場するグルメ漫画でもあります。
Amazonで1巻が無料だった時に試しに読んでみたところ、すごく面白くて最新巻の8巻まで一気に大人買いしてしまいました。
好きな絵柄だし、細かく描き込んである絵なのにスッキリと見やすく、見開きなんて一体どれほどの時間をかけてるんだというぐらい見事に描き込まれています。それはもう芸術の域です。
『天空の城ラピュタ』や『風の谷のナウシカ』等のジブリ作品をオマージュしている部分も多く、この2作品が好きな人にはたまりません。
そんな『空挺ドラゴンズ』の2巻のエピソードの一つに、龍の革の壁掛けを作るエピソードがあります。
解体した龍の革を鞣し、布に縫い付けて壁掛けを作る。それを龍の解体・加工を請け負う一族の族長が代々受け継いでいくというもの。
ただ殺した龍の肉を食べるだけではなく、革まで無駄にせず使い、それを後世に残していく。僕が一番好きなエピソードです。単純に漫画内にレザークラフトが出てくるのが嬉しいのもあるし。
そういえば今までたくさんの革小物を作ってきたけど、革そのものを飾るというのはしたことがなかったな。
というわけで、今回は龍の革というわけにはいきませんが、牛の革の壁掛け、レザータペストリーを製作したいと思います。
(デザインは作中のものとは全く違うけど…汗)
レザータペストリーの製作開始!
使用する革は僕が初めて半裁で買ったキャメル色のシュリンクレザー。
僕のレザークラフトの原点ともいえるこの革を壁に飾りたい!
あとはホームセンターで買ってきた木の丸棒と、余ってた革の靴紐を使います。
適当なサイズに裁断します。下部は革の自然な形をそのまま利用することにします。
ディバイダーでガイドラインを引き、菱目打ちで縫い穴を空けていきます。
ベージュの蝋引き麻糸で手縫いしていきます。
縫い終わったらトコノールでコバを磨きます。
そして同じ革で帯状のパーツを2つ用意します。
ハトメ抜きで、カシメを打つ穴を空けます。
カシメを打ち付けます。
あれっ?ちゃんと定規で測ったのに左右で位置がぜんぜん違う…汗。
木の丸棒を差し込み、左右を革紐を結べば…
レザータペストリー完成!
レザータペストリーの完成です!
下部の自然な曲線がいい味出してますね。
早速壁に掛けてみました。(ピンがなかったのでとりあえずガムテームで固定しています。ダサい…)
無機質だった部屋の壁のいいアクセントになりました。
こうして壁に掛けるだけでオシャレなインテリアに早変わり。革のポテンシャルの高さを実感出来ます。(やっぱりガムテープダサい…)
レザータペストリーにバッジを飾る
革の表情をシンプルに楽しむタペストリーっていうのもありですが、今回はさらなる役割を与えることにしました。
今まで手に入れたピンバッジ、山バッジコレクションを、このレザータペストリーに飾ります!
一時期「目指せ百名山コンプリート!」と山バッジを買い集めてザックに付けてたけど、ジャラジャラとカッコ悪かったのですぐ外しました。
そうなると買っても引き出しにしまっとくだけだし、使い道を見いだせなくて集めるのもやめてしまいました。
白馬岳、鍋割山、高尾山、燕岳に登った時も買わずにスルーしたし。
ただ、バッジって頑丈で精巧な作りだし、デザインもたくさんあって面白いし、小さくて場所も取らないので、旅の記念のお土産としてとても優れてるんですよね。
今回こうして飾る場所を作ったことで、また色んなバッジをコレクションしたくなってきました。
今後は山に限定せず、普通の旅行やバイクツーリングの時なんかでも各地のバッジを買って、このレザータペストリーに飾りたいと思います。
あと家族や友人からのお土産もバッジにしてもらおう。
最後に
革の表情を楽しめるオシャレなインテリアとして、そしてバッジのコレクション用としていい仕上がりになりました!