以前ジーンズの切れ端でデニムコースターを作ったことがありますが、今回は革を使ったレザーコースターを製作します。

コースターはなんなら革をカットするだけで完成するのでとてつもなく簡単なんですが、「ただ普通に作っても面白くないなぁ〜」と何か工夫出来ないだろうかと考えました。
「う〜ん…主にコーヒーを飲むためのコースターなら、いっその事コーヒーに漬けて染めてみる?」
というわけで今回はコーヒー染めに初挑戦してみます!
コーヒー染めレザーコースター製作開始!
サドルレザーの端切れを2枚用意します。
コースターとしては1枚でも十分ですが今回はちょっと厚みのあるコースターにします。
接着剤を塗布します。
2枚を貼り合わせ、圧着ローラーでしっかりと圧着させます。
接着剤が乾いたらケガキ線に沿って全長90mmに切り出します。
マルチステッチンググルーバーで溝を彫ります。
菱目打ちで縫い穴を空けます。
白色のロウ引き麻糸で手縫いします。
縫い終わりました。この後ヘリ落としで面取りしサンドスティックでコバを整えました。
あとはコバ磨きすれば完成ですが、その前にコーヒー染めを行います。
銀面にグレージング処理(艶出し加工)がされたサドルレザーなので上手く染まるか不安ですが、とりあえずやってみましょう。
いざコーヒー染め
おりゃァァ!
皿にドリップコーヒーの粉を入れて熱湯を注ぎ、そこにダイブさせました。粉ごといったほうがなんとなく濃くなるかなぁと。
3時間ほど漬け込んだら流水でさっとすすいで、クッキングペーパーで包んで丸一日乾燥させました。
いかがでしょう。ほんのり濃くなりましたね。白い麻糸もベージュに染まっています。思っていたほど染まらなかったけどこんなもんかな。
香りもコーヒーのいい香りが…って臭ッ!
実は貰い物の「チョコレート・マカデミア」フレーバー入りコーヒーの香りがどうも苦手で、結構余ってたのでそれを使っちゃったんですよね…。
苦手なコーヒー粉を使ったらそりゃ苦手な香りになるわな(笑)
というわけでもう一回染めます。今回はちゃんと普段愛飲しているコーヒー粉を使いました。
結果、色はほぼ変化なし。香りの方はというと……うっ!あいつがまだいる…。
ま、まぁそのうち消えるでしょう…
最後にコバにトコノールを塗布し、コバ磨きをします。
コーヒー染めレザーコースター完成!
ジャーン!完成しました!
コーヒーカップがとても安定します。大きさもちょうどいい感じ。
ちなみにこのコーヒーカップも僕が自作したものです。

しかし机の天板とコースターとコーヒーカップとコーヒーがほぼ同色で映えねぇ(笑)
最後に
というわけで今回初めてコーヒー染めで革の染色に挑戦してみました。
どんな色に染まるのかとてもワクワクしていましたが色はそこまで変わらず。
ヌメ革じゃなくて、脱脂・脱色処理がされたタンローの方が染色には向いているので、いつかタンローの端切れを手に入れてもう一度挑戦してみます。そして藍染とかもやってみたいですね。
コーヒーがないと生きていけないコーヒー中毒の僕ですが、そのコーヒーをこれまた大好きなレザークラフトというモノづくりの材料として活用できたのは、なんだかとても嬉しいです。もっとコーヒーが好きになったぜ!