登山

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加してきた!

11月13日、3年ぶりの開催となった『KOBE六甲全山縦走大会』に参加してきました!

須磨浦公園からゴールの宝塚を目指す、全長56km(公称)にも及ぶロングトレイル。大体14〜15時間歩くことになります。登る高さは、なんと富士山の5合目から頂上の約2倍。

参加が決まった8月中旬から、週1〜3回、約10〜15kmのランニング、そしてダイヤモンドトレールを3分割で踏破、六甲全山縦走路を2分割で踏破と修行を続けてきました。

六甲全山縦走路 西コース
大会本番に向け、六甲全山縦走路を歩く・前編(西コース/須磨浦公園〜新神戸)『KOBE六甲全山縦走大会』に向けて 11月13日に開催される、KOBE六甲全山縦走大会本番に向けて始めた修行ですが、今回からは実際の...
六甲全山縦走路 東コース
大会本番に向け、六甲全山縦走路を歩く・後編(東コース/新神戸〜宝塚)『KOBE六甲全山縦走大会』に向けて 11月13日に開催される、KOBE六甲全山縦走大会本番に向けて始めた修行ですが、前回は実際のコー...

ただ当日の天気予報はピンポイントで雨。なんでだよ…。ただでさえ過酷な大会なのに雨だなんて、いくらなんでも辛すぎる。。

六甲全山縦走は個人でいつでも挑戦できるし、正直欠場も考えたけど、この日のために重ねてきた努力を無駄にしたくなかったので、覚悟を決めて参加することにしました。あまりにも辛かったら途中リタイアも出来るしね。

用意した携帯食は

  • 手作りのひき肉チャーハンおにぎり×3
  • プロテインバーや一本満足バー×7
  • アミノバイタルゼリー パーフェクトエネルギー×2
  • アミノバイタルゼリー アミノ酸&クエン酸チャージ×2
  • ラムネや塩飴
  • 水 500ml×2
  • アクエリアス 500ml

また雨だとザックカバーを付けて携帯食が取り出しにくくなるので、急遽サコッシュも買いました。

雨なのでデジカメは持っていかず、全て防水仕様のiPhone11での撮影です。ただ雨と前後に人が歩いてることもありほとんど撮影できませんでした。

 

7時、須磨浦公園駅をスタート

スタート時間は5時〜7時。早い人は近場で前泊したり3時頃から列に並んで待機してるようですが、僕は自宅から始発で向かっても須磨浦公園駅に到着するのが6時26分。友人を待ったりなんやかんやあって結局スタートしたのは7時。

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

つまりほぼ最後尾からのスタートです。これが後に大きな難関となるとはこの時は想像もしていませんでした。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

天候は今の所青空が広がっている。ずっとこのままだったらいいのに。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

鉄拐山山頂。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

最初の試練、栂尾山の約400段ある階段。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

横尾山山頂。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

8時15分、この六甲全山縦走で一番好きなポイント、須磨アルプスの馬の背に到着。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

ここで雨が振り出さなくてよかった。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

馬の背を過ぎた辺りから渋滞にはまりました。

そしてついに雨が本格的に降ってきました。レインコートとザックカバーを装備。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

練習で縦走路を歩いた時、一番きつかった菊水山へ向かいます。

目の前には赤鬼の場所を知らせてくれるボランティアの方。この大会では各所にチェックポイントがあり、制限時間が設けられています。

コース上で赤鬼に抜かれてチェックポイントに入るとタイムアウトでリタイアになってしまうのです。

足切りなんて全く心配してなかったのに、出発時間が遅すぎたのと、雨による弊害もあり、ゴールの宝塚に到着できるかより、制限時間との勝負になってきました。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

山道は基本こんな感じで渋滞します。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

11時30分、チェックポイントである菊水山の山頂に到着。ここで少し休憩を取ります。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

靴もグチャグチャ。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

土砂降りで道が川状態に。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

13時45分、市ヶ原の桜茶屋に到着。雨で冷えた体に温かいおでんが染みる。

まだ半分以上あるなんて信じられない…信じたくない…

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

15時30分、チェックポイントである摩耶山の掬星台に到着。空いたペットボトルにホットレモンを補給してもらいました。本当にありがたい。

ここでずぶ濡れになった靴下を絞りました。替えの靴下を持っていくべきだった。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

赤鬼がもう15分程でここを出発するらしい。赤鬼との鬼ごっこが始まろうとしている。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

足早にゴルフ場を抜け、17時15分、六甲ガーデンテラスに到着。フードテラスでジンギスカンコロッケをいただく。

ここからヘッドライトを装備。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

名前も知らないけど同じゴールを目指し、雨が降る真っ暗な道路をヘッドライトの明かりを頼りに練り歩く集団、「本当に物好きでバカな集団だぜ…大好き。」と勝手に仲間意識が芽生えていました。

そして18時10分、チェックポイントの一軒茶屋に到着。あと10分遅くついていたらリタイアだったのでギリギリセーフ!ここまできてリタイアなんてマジでシャレにならない…。

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

正式な縦走路ではないドライブウェイを歩いています。(大会ルールでOK)

そういえば一軒茶屋直前に正式な縦走路に進んでいった数人はおそらくタイムアウトでリタイアになったっぽいな。

一軒茶屋を過ぎてしばらくするとまた激しい雨、さらに強風まで吹き始めました。終盤にしてこの仕打。もはや笑けてくる。

そして細い山道に入った頃、気づけばなぜか後続の人がいない。前が詰まってもたつくことも多かったのに誰一人追いついてこない。みんな赤鬼に捕まってしまったのか?もしかして僕が最後尾?大会を締めくくる男?(そんなことはなかった)

森、暗闇、雨、風、そして背後から迫りくる赤鬼…バイオハザードやん。

今思えば、この鬼ごっこ要素がいいスパイスになってて楽しかったですね。

ただ雨なんだからもう少し温情をかけてくれよ!

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

美しい夜景。だが街はまだまだ遠い…。

一軒茶屋を過ぎたあとの細い山道が、精神的にも肉体的にも今回で一番しんどかったです。

山道を抜け、最後に待ち構えるアスファルトの急坂をなんとか下り、21時45分、ついにゴールの宝塚に到着!

 

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

六甲全山縦走路踏破しました!!!

賞状と盾を受け取る時、少し込み上がるものがありました。

 

今回の活動データ

iPhoneのアプリ、YAMAPで記録した活動データです。

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

タイムは15時間、うち休憩時間は38分、距離は42.3km、消費カロリーは6594kcal。

2分割で歩いた時は合計で13時間程だったので、色々と加味しても14時間ぐらいでいけると思ってましたが、やはり雨と渋滞で思うように歩けず、15時間かかりました。

携帯食の量はちょうどよかったです。水は寒かったこともあり、持参した500mlを2本と補給してもらったホットレモン500mlで十分で、アクエリアス500mlは飲みませんでした。

アミノバイタルなどでアミノ酸とクエン酸をしっかりとったおかげで、翌日はウソみたいに筋肉痛はなし。二日後は若干症状ができたけど、歩き方がおかしくなるようなことはなし。

初めて登山で使ったサコッシュはかなり便利で役に立ってくれたけど、肩がだんだん痛くなってきたので、最後の方はザックにしまいました。

 

最後に

2022 KOBE六甲全山縦走大会に参加

間違いなく人生で一番過酷な一日でした。

途中、雨に打たれながらなんでこんなことをしているんだと、何度もリタイアしたくなったけど、一緒に参加してくれた友人、そしてコース上で声をかけてくれたたくさんのボランティアの方々のおかげでなんとか無事ゴールすることができました!

この体験はきっと忘れません。

そしてこの大会で踏破するという大きな目標を掲げ、修行に励んできたこの数ヶ月は、心身ともに充実した生活ができていたと思います。

せっかくなのでランニングや縦走は続けていきたいし、なんなら山を走るトレイルランニングにも興味が湧いてきました。体験教室とかに行ってみようかな。

ただしばらくは山に登りたくない(笑)

おわり。

六甲山登山
六甲全山縦走のバッジを求め、六甲山に登ってきた!(芦屋川駅〜芦屋ロックガーデン〜六甲最高峰〜有馬温泉)雨の中の激闘、『2022 KOBE六甲全山縦走大会』が終わった。 https://torejilog.com/2022/1116/...
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