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映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の感想(ネタバレあり)

4月の公開予定から延期になっていた『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』がついに公開ということで見てきました!

 

今回の主役は孫悟飯。敵はレッド総帥とバイオレット大佐の息子、マゼンタ率いる新生レッドリボン軍。そしてドクター・ゲロの孫、ドクター・ヘドが作り出した人造人間、ガンマ1号&2号。

ピッコロとの師弟関係や、娘のパンとの家族の絆が描かれるストーリーが、全編ほぼフルCGで描かれています。

いまさらレッドリボン軍&人造人間が敵というのは、前作のブロリーに比べるとかなり地味な印象。しかも今までのように悟空とベジータをメインに据えていない。これには賛否両論あるみたいですが、ただ僕はこれには大賛成でした。というのも悟空とベジータっていつまでも「強くなりたい!強敵と戦いたい!」と修行に明け暮れていますが、正直もういいやろ!と…。

戦闘民族サイヤ人として強さを追い求め続けるのはわかる。わかるけどお前ら一体いつまで言ってるんやと…。お前ら仙人超えて神を超えて、界王、宇宙の帝王、全宇宙を恐怖に陥れた魔人を超えて、本当に神の力を手に入れて、破壊神と肩を並べてもまだ足りないんかと…。いつまで自分が自分がやねん。もう十分やろと。

いくらなんでも戦闘狂すぎて、もはや1mmも感情移入できない主役になっちゃったんですよね。けして嫌いなわけじゃないけど、今回この2人の出番がほとんどなかったのはとてもよかったです。

 

ここから見た感想(ネタバレあり)

天界を離れ地上にマイホームを構えて暮らすピッコロ。パンに修行を付けてあげたり、幼稚園の送り迎えをしていたりと、完全に面倒見のいい親戚のおじさんである。

そんなある日、ガンマ2号の強襲を受けるピッコロだったが、なんとか攻撃をかいくぐり尾行、新生レッドリボン軍の本拠地への潜入に成功。そこで目にした恐ろしい野望と新たなる脅威、その名もセルマックス。予告で『“最悪”の誕生』とアナウンスされてたからやっぱり来たね!セルが!これはワックワクしてきたぞ!!!

地球の危機を知ったピッコロはなんとかビルス星にいる悟空とベジータへの連絡を試みるがうまく行かず。ただ地球にはあいつがいる。そう、その気になれば悟空やベジータよりも強い原作最強、孫悟飯が!

そしてピッコロは己自身も神龍への願いで潜在能力を引き出してもらうことに。本来神龍は神の力を超える願い事ができないというよくわからない制約があるが、デンデが謎の液体を神龍の模型に振り掛けたことで神龍がパワーアップ。(そんな便利なもんがあるなら最初から使えや)

自分自身で鍛錬を重ねて強くなるのではなく、神龍への願い事で強くしてもらうなんてちょっとガッカリしましたが、一緒に見たツレに言ったら「ピッコロは昔からずっとそうやろ」と。た、たしかに…。ネイルや神様との融合でお手軽パワーアップを繰り返してきたんだっけ。

レッドリボン軍の兵士に変装したピッコロはパンを同意のもとレッドリボン軍本拠地へ誘拐。怒れる悟飯も連れて、ついに悟飯VSレッドリボン軍が開戦!

まぁなんやかんやあって、戦いの中、ピッコロがオレンジピッコロに覚醒。まるでスラッグのような風貌に。ピッコロって今までずっと形態変化がなかったから、これはちょっと嬉しい。ただビジュアル、ネーミング共にクソダサくて嫌いです。(辛辣)

形勢が不利になったマゼンタは、まだ不完全状態であるセルマックスを起動してしまう。

セルマックスはセル第二形態のような風貌で赤いカラーリング。そしてかなりの巨体。以前のセルとは完全に別個体なのは残念だったけど、ここで悟飯とセルの戦いは熱い!

「あんぎゃぁぁぁぁぁー!!!!ふんぎゃぁぁぁぁー!!!」と奇声をあげ暴走を続けるセルマックス。(ちょっと吹き出しそうになった笑)

「はは〜ん、これは2体のガンマ、もしくは助っ人に駆けつけた18号を吸収して完全体になるやつやな。」と予想しながら見ていたが完全にハズレ。なんとセルマックスは一言も喋ることなくずっと叫び続けるだけで終わった。これはこの映画で一番のビックリだったかもしれない。

まぁなんやかんやあって、巨大化したオレピコ(オレンジピッコロの略)は単身セルマックスを引き止めることに。痛めつけられるピッコロのもとへ駆け寄ろうとする悟飯だったが、ピッコロは叫ぶ!「俺を信じろ!」と(うろ覚え)

それでもなおピッコロを痛め続けるセルマックスに、悟飯の怒りはついに最高潮へ。小鳥が飛び立ち「時は満ち〜て〜」とあの曲が流れてきそうだ!

そしてついに悟飯が新形態へ覚醒!髪は伸び銀髪。瞳は赤。邪悪な笑みを浮かべる様子はスーパーサイヤ人2へ覚醒したときのオマージュですね。

ピッコロがなんとかセルマックス取り押さえ、悟飯が放つとどめの必殺技は、師であるピッコロの技、魔貫光殺砲!ここはぐっと来ましたね!

こうして新生レッドリボン軍の野望を打ち砕き、一件落着。

今回は珍しく主題歌はなし。ヒーロー映画っぽくてこれはこれであり。

 

ここが良かった!

冒頭でも話したとおり、今までのような悟空とベジータが主役じゃないこと。

ピッコロもかなりの実力者なのに、最近ではずっと不遇だったから、今回の映画で脚光を帯びて嬉しい。悟飯よりよっぽど活躍してたし。ただもう一度言う。オレンジピッコロのビジュアルとネーミングは嫌い。

 

ここが不満!

悟飯の新形態への覚醒です。安易に新形態を追加すればいいってもんじゃないんや!!!

苦戦を強いられていたキャラクターが、突如新たな力に覚醒し、強敵を打ち負かす。これは漫画やアニメではもはやお約束でもあるとても熱い展開ですね。ただ限度ってもんがある。

悟飯のスーパーサイヤ人2への覚醒、そして悟空のスーパーサイヤ人への覚醒はしっかりとした伏線が張られていたし、そこに至る努力も描写されていたし納得できるものだったのに対し、今回の覚醒は本当に意味不明。

別にピッコロが殺されたわけでもない、ボコボコにされている姿をちょっと見るだけで覚醒できる。修行しなくたって今までにないスーパーパワーを一瞬で手に入れることができる…。あの瞬間これまでの戦いが一気にしらけてしまいました。

今に始まったことじゃないけど、強敵が現れるたびにゴッド、ブルー、身勝手の極意、お目々キラキラ、ポタラにフュージョンと、どんどんどんどん新形態へと覚醒。まるで新形態のバーゲンセールだ…。

あまりの新形態の乱発に、もう覚醒してもカタルシスが全くなくなってしまった。

あとは、悟天とトランクスの活躍がほぼ皆無なところ。またフュージョンが失敗するくだりは原作、復活のフュージョン、ブロリーで散々繰り返してきたのに、なぜこのくだりを毎回みせようとしてくるのかが謎。

青年ゴテンクスを登場させておけば、フィギュアなどグッズ展開もできるし、ガンマよりよっぽど売れると思うけどなぁ。

 

最後に

不満もたくさん書いてしまったけど、こうして数年に1回、盛り上がることができる劇場版はとてもありがたいです!

今後も楽しみに待っています!

ドラゴンボール超 スーパーヒーローのグッズ

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