レザークラフトと騒音問題
木槌と菱目打ちで革に穴を空ける時など、レザークラフトの作業でどうしても向き合わないといけない騒音問題。
広い敷地や防音対策が整った場所でいつでも作業ができる環境の人には関係ありませんが、そういう人はごく限られていて、僕のように趣味でやっている大半の人達は、日々この騒音問題に頭を悩ませているかと思います。
今まで打ち台を変えてみたり色々と工夫を重ねることで軽減されたものの、やはりいちばんの問題は打音です。
最近一軒家の実家を出てマンションで暮らしているので、やはり周りの住人に気を使ってしまい、今までと同じような作業がしずらくなりました。
そんな中、ふと思いついたのが菱目パンチという商品の存在です。
菱目打ちがパンチ状になっていて、木槌などで打ち付けなくても革を挟むだけで簡単に縫い穴が開けれるという代物です。
こういった商品の存在は知っていましたが、菱目打ちと比べるとやや高価ということもあってスルーしていました。
今回はその菱目パンチを導入してみた使い勝手をレポートしたいと思います!
協進エル プロ菱目パンチ 4本目 4mm巾を購入
レザークラフターならお馴染みの協進エル製にしました。
もっと安いノーブランドの商品もたくさんあるけど、やっぱりこちらの方が安心かな。日本製だし。
通常の菱目打ちと同様、様々な目と巾のパンチが用意されてますが、今回は僕が一番良く使う4mmピッチの4本目タイプをチョイス。
このように上下についた刃で挟み込む仕組みですね。
鉄製ですが意外と軽いです。グリップも持ちやすい。
開口部。10mmまで開くので、かなり厚い革にも対応しています。
左が通常の菱目打ち。
早速、菱目パンチを使ってみましょう。
菱目パンチで縫い穴を空ける
革にディバイダーでガイドラインを引いて、菱目パンチで縫い穴を空けていきましょう。
こ、これはすごい!!!
音もなくサクサクと簡単に縫い穴を空けることが出来ます。
そしてすべての縫い穴が均一でキレイなのも嬉しい!!!
木槌で打つとちょっとした力加減の違いで縫い穴の大きさが変わってしまいますが、菱目パンチならそんな心配もありません!
打ち台に置く必要もなく、革を膝上に置いて作業もできます!
- 音がしない
- 手軽
- 縫い穴がキレイ
いやいや、メリットしかないじゃないですか!なんでもっと早く買わなかったんだよ!!!
縫ってみると…
意気揚々と菱目パンチで空けた縫い穴を縫い進めてみると、所々穴が少ししか空いてない箇所が出てきました。
なんとか針で貫通させ作業を進めましたが、これはもしかしたら失敗だったかも…?
ただこれは商品の説明書にもしっかりと記載されていて、
このパンチは、2.0mm厚以上の革に穴を開けることを想定して製造しております。2.0mm厚以下の革やクロームなめし等の柔らかく薄い革でのご使用は、刃の噛み合わせが悪化して穴が開かなくなる場合があります。
だそうです。
今回使用したのは2mm厚の柔らかい革でしたが、基本的に革を縫うのって2枚以上の革を縫い合わせる時なので、まぁこれは問題ないですね。
後で実際にこの革を2枚貼り合わせ、菱目パンチで縫い穴を空けてみたところ、しっかり穴が空きました!
最後に
本当になんでもっと早く買わなかったんだ!という思いですね。
これでマンションだろうが深夜だろうが騒音を気にせず、いつでもどこでも革に縫い穴を空けることが出来るようになりました。これは作業が捗る!
通常の菱目打ちと比べると数倍の価格はしますが、それぐらいの価値は間違いなくあります!
ただ色んな目や巾を揃えようと思うと流石にしんどいので、まずは自分が一番使用頻度の高いタイプを買ってみたらいいと思います。僕は次は曲線用に4mmピッチの2本目タイプを買うつもりです。
というわけで今回は菱目パンチの導入レポートをお送りしました。
この使い勝手の良さを知っていたなら、最初からこちらを買ってたと思うし、今からレザークラフトを始めたいという方にも、こちらの菱目パンチを勧めたいです。