渚園キャンプ場からバイクを走らせ約20分、スズキの本社の向かいにあるスズキ歴史館へやって来ました。
ここスズキ歴史館は、スズキの歴史や技術を無料で見学出来て、さらに限定グッズも購入出来るというまさに“スズキ乗りの聖地”と呼ばれるにふさわしい人気スポットです。
スズキと言えば誰もが知っている超有名自動車メーカーですが、実際のところ僕は今までこのスズキというメーカーについてあまり知らなかった。いや知ろうとしていなかったと思います。
スズキのST250 E typeに乗り始めてから丸9年が経ちますが、この機会にずっとお世話になってきたスズキというメーカーの歴史や技術をこの目に焼き付け、今後もバイクライフを続けるためのいい刺激をもらいたいと思い来館しました。
そしてもう一つの目的はとある限定グッズの入手!これはまた最後に!
15時、見学スタート
予約していた15時にピッタリ到着。本当はもう少し早い時間が希望だったんですが、今の期間の平日は小学校の社会科見学を優先するので、15時以降しか予約出来ませんでした。
ちなみに僕は当日フェリー内から電話予約しましたが、ウェブサイトからも予約可能です。
1階で受付を済ませたら後は館内を自由に見学できます。
このバイクより壁に掛けてあるバカでかいスズキのエンブレムが気になる。欲しい。
1階はショールームになっていて、並んでる車は自由に乗り降りが可能です。
僕もこのひときわ目立つ新型ジムニーに乗ってみました。やっぱりカクカクしてて格好いい!キャンプする時なんかには頼れる相棒になってくれそう。でも次に車を買うとしたらハスラーかなぁ。
ロッカーに荷物を預けて身軽にしてからいざ見学開始。
階段を使ってまずは2階へ。
2F
2Fでは車の製造の企画・デザイン、設計・テスト等の開発過程の様子が紹介されています。
デザイナーが液タブとPhotoshopを使って車のスケッチを描いている光景です。
こちらが自動車のスケッチ画。
そしてこちらがバイクのスケッチ画ですね。
ST250のスケッチ画があったら、その複製原画を額縁に入れて飾りたい。
デザインを決定する行程で制作される実物大模型です。制作には粘土が使われるそう。色んな行程を経てるんですね。
こうした貴重な設計図も展示されています。
この後、クルマづくりの様子を見ることが出来る『3Dミニシアター』コーナーへ。
3Dメガネをかけて約10分の立体映像を見るのですが、これがなかなか良かったです。
自動車工場内の様々な機械が立体になっていて迫力満点。鉄板をプレスする時は座席シートが揺れたり、時にはライトが激しく点滅したり、はたまた水蒸気が噴射されたりと臨場感抜群!
そういえば数年前にルパンのカリオストロの城が4DMXで復活するということで楽しみに映画館へ見に行ったのですが、冒頭のカーチェイスのシーンでシートがジェットコースターの様に右に左に激しく動き出した時点で、「あっ、これ失敗かも…」と思ってしまう始末。
その後乱闘シーンでは背中をボコボコ殴られ、水に落ちるシーン(これが結構多いんだよ)では「パシュッ!!!」という激しい噴射音とともに顔面に水をかけられストレスMAX。
最後にルパンとクラリスが時計塔から湖に落下するシーンでは、
「ヒュ〜(来るぞ、来るぞ…)」
「バッシャーン!!!(顔を上にサッ!)」ともはやスクリーンから目をそらしてました(笑)
もう二度と4DMXで映画は見ないと心に誓ったのですが、こちらの3Dシアターの方がよっぽど出来が良かったと思います。
ただマスコットキャラクターのスズキ坊やはタッチが可愛くないので嫌いです。(辛辣)
4DMXとスズキ坊やの文句はさておき、こちらは自動車の組立ラインのモデル展示です。
備え付けられたボタンを押すと、映像と解説とともに製造場面が再現されます。
自動車製造工場へは小学校の頃に2回見学に行ったことがあるけど、こういうのって大人になってからのほうが楽しいんだよなぁ。
浜松の文化や産業、歴史等を紹介しているコーナーなんかもありました。
そして3階へ向かいます。
3F
3階ではスズキの長い歴史の中で作られてきた多くの名車が展示されています。レトロなバイクがいっぱいあるのですごく楽しみ!
この方がスズキの創始者・初代社長、鈴木道雄氏です。いつもお世話になってます!
パネルの説明を読んでみると、
元々は大工を目指していたけど、戦争によって仕事が減ってしまい、しょうがなく足踏み織機の製造を始めたそうです。
大工だった腕を生かして作られた織機はとても評判が良く、バンバン売れたそうな。
そうして鈴木道雄氏は1909年10月に、『鈴木式織機製作所』を創業。
後に『鈴木式織機株式会社』として法人化します。
全てはここから始まったのか。感慨深いものがありますね。
その織機も複数台展示されています。
僕は自動車メーカーであるスズキの前身が織機製造の会社だったということを初めて知りました。
想像もしてなかったので、3階に上がってきた瞬間に織機が目に飛び込んできた時は、「んっ?」と混乱してしまうことに。
いや〜面白い。
そして二代目社長、鈴木俊三氏のもと開発されたのが、排気量36ccの自転車補助エンジン『パワーフリー号』です。
ここからスズキのエンジンの歴史が始まったんだ!記念すべきバイクモーターです。なんかこの独創的な感じがいかにもスズキって感じですよね。
その後排気量60ccの『ダイヤモンドフリー号』が開発され、これが大成功。
社名を『鈴木自動車工業』に変更し、本格的にオートバイ製造に乗り出します。
そして1954年に開発されたのがこちらの『コレダ号』です。
ついに本格的なバイクの形になりましたね。今でも通用しそうなデザイン。
こういった感じで往年のバイクや自動車を見学しながら、スズキの歴史を追っていきます。
セルペットというバイク。このレトロ感がたまりません。手前のやつ欲しい!
赤のカラーリングもいいですね。
ブロック塀の穴を覗くと映像を楽しめるというなかなかおもしろい展示。
写真が多くなっちゃったので後半へ続きます!
浜松キャンプツーリング2018 その3 〜“スズキ乗りの聖地”スズキ歴史館・後編〜につづく。




