大正時代の宿泊施設 麻耶花壇
続いて今回のガイドウォークの目玉の一つ、麻耶花壇へやって来ました。
写真の摩耶花壇と書いてある小屋は後年造られた物で、正真正銘の摩耶花壇は大正時代に宿泊施設として開業され、地下室を合わせて3階建ての洋館だったそうです。サウナもあったんだとか。
今では解体され基礎の部分だけが残った状態となっています。
こちらもマヤカン同様普段は立入禁止ですが、ガイドウォーク参加者は特別入ることができます。
石段を降りて地下へ降りてきました。
ボロボロのコンクリートが美しい…
春にはここらへん一帯に菜の花が咲いてとても美しいんだとか。くぅ〜それも見てみたいなぁ。
ついに廃墟の女王『マヤカン』へ!
ヘルメットを着用しいざ憧れの廃墟『マヤカン』へ向かいます。虹の駅から階段を降りるとすぐです。
うぉぉぉー!!!!
ついに憧れのマヤカンとご対面です!テンション最高潮!!!
マヤカンは1929年に複合保養施設『摩耶山温泉』として開業。戦争によって営業休止となり、戦後長らく放置されたのち、1961年に摩耶山初のレジャー施設『摩耶観光ホテル』として復活。屋上でのビアガーデンはとても人気だったそうです。
その後台風被害により再び休業に追い込まれ、1970年代には学生向けの宿泊施設「摩耶学生センター」として再利用されるも1993年頃に完全閉鎖されました。
その後は通称『マヤカン』としてカルト的人気を誇る廃墟として現代に至ります。
4階建ての建物で、南にせり出した部分が船の船橋のように見えることから『山の軍艦ホテル』と呼ばれていたそうです。
廃墟に軍艦となると数年前に訪れた軍艦島を思い出しますね。

脇の階段から3階部分へ降ります。
うぅ〜中に入りたい…
廃墟なのにセコムが付いてます。
24時間防犯カメラが可動しており、侵入するとすぐ警察の方に連絡が行くそうです。
この日はマヤカン復活ということで、ホテルがライトアップされるというとても珍しイベントが開催中でした。当時のダンスホールでかかっていたハワイアン音楽がなんともシュール。
動画も撮影したのでぜひご覧ください。(音量注意)
当時この場所がダンスや映画、ビアガーデンで賑わっていた光景に思いを馳せながら、ずっと憧れていた廃墟の女王『マヤカン』をあとにしました。
これにて摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォークは終了です。
日本三大夜景『掬星台』へ
いい感じで日が暮れてきました。
ガイドウォーク参加者はその日一日限りですがケーブルカーとロープウェーを無料で利用出来ます。
せっかくなので世界三大夜景の一つ『掬星台』へ夜景撮影に向かいます。
先程訪れたマヤカン。ライトアップされてひときわ目立っています。
カフェで今夜の夕食としてカレーを食べました。
ここで夜景を撮るのは二回目ですが、やっぱり素晴らしい。
中韓の外国人観光客がとても多かったですね。
普通に取るのも飽きたのであえて人影を入れての撮影。
帰りの千万弗展望台跡付近のインスタ映えスポットになんとイノシシが出現。ライトに照らされて格好良さを演出してる模様。こいつわかってるな…。
牡丹鍋食べたくなってきた…。
最後に
というわけで虹に登山に廃墟に夜景にイノシシと、とても充実した一日となりました。
僕は“マヤカン”といえば廃墟という認識しかなく、ただ合法でそれを見ることが出来るという事で参加したのですが、実際に当時の摩耶観光ホテルを利用されていたガイドさんの話はとても興味深くて面白く、それまでとはまた違った見方でマヤカンを堪能することが出来ました。
また摩耶山にはこのマヤカン以外にも多くの歴史的遺産群があり、まるで摩耶山そのものが遺跡のようでした。とても勉強になったしもっと摩耶山の歴史を知りたいと思いました。
正直、廃墟好きとしてマヤカンの内部に入れないのはすごく残念ではありますが、ガイドさんを始め、なんとかこのマヤカンを後世に残していこうと尽力している人達の熱い想いに触れてしまった以上、このマヤカンに不法侵入しようという気持ちはありませんが、いつの日か合法で内部に入れる日がくればいいな!
今回参加した『摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク』は月一回開催されています。興味を持たれた方はぜひ一度参加してみてください!
