いざ無人島へ!
今年の夏に法事で五島列島の宇久島へ行ってきたんですが、今秋にも同じ理由で宇久島へ訪れることになり、せっかく五島列島に行くならということで、今回は長崎県五島列島小値賀島(おぢかじま)の東にある小さいな島、野崎島(のざきじま)へ行ってみることにしました。
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11月2日の仕事終わりに新幹線に飛び乗り新大阪から博多へ。
博多と五島列島を結ぶ定期フェリー「太古」を運行している博多ふ頭 第2ターミナルにて11時45分発のフェリーに乗り込みました。翌日の4時40分に小値賀島に到着する5時間の船旅です。
食料品についてですが、小値賀島にはコンビニもなくスーパーも早朝はまだ開店していませんし、もちろん野崎島でも手にはいらないので、この時点で翌日の朝食や昼食を用意しておく必要があります。
太古は個室も充実してるんですが、今回は旅情感を味わいたかったのであえて雑魚寝のスタンダードを選びました。
シャワーを浴びて、ワンピースの最新刊を読んで就寝。
早朝、小値賀島に上陸
翌日の4時40分、五島列島の小値賀島に到着。まだ真っ暗です。
小値賀フェリーターミナルには早朝に到着した人達のためにこのような仮眠室が用意されています。まぁ竹の枕に慣れず一睡もできませんでしたが…
写真は男性用の仮眠室で、女性用の部屋はちゃんと別に用意されています。
6時半、小値賀港ターミナル内にあるおぢかアイランドツーリズムカウンターで予約していた名前を告げ、野崎島へ渡航する案内を受けます。リュックサックがパンパンだったので、必要のない荷物を別の袋にまとめて預かってもらいました。
小値賀島での美しいご来光です。いい旅になりそう!
7時25分、町営船はまゆうに乗り野崎島を目指します。
フェリーの上から眺める野崎島。真ん中に小さく写っているのが、沖の神島神社社殿と、古来より王位石(おえいし)と呼ばれている巨石です。
自然の産物か、人の手によるものかは現在も不明で、多数の伝説が残されているそうです。旧野首教会と並ぶ野崎島のシンボル的存在です。
ここへ辿り着くには、現地スタッフ同行で険しい山道を片道2時間かけて歩かないといけないらしく、僕は今回はパスしたんですが今思えばせっかくなんで行っとけば良かったかなぁ…。
ついに無人島、野崎島に上陸!
8時、ついに野崎島へ到着しました。早朝の便で一緒に降り立ったのは僕を含めて7人程でした。
島の管理人さんから簡単な説明を受けます。野崎島で宿泊も出来ますが、僕は15時の便で小値賀島に戻りそこで宿泊するので、14時50分に再びこの港の前に戻るよう支持を受けました。
あとこの日100kg超えの大猪が出没したらしく、一人で山の中には入らないことという注意を受けました。恐ろしや…
早速鹿を発見!
家屋の跡の中にも鹿が。廃墟好きにはたまらないシチュエーションです!
野崎島は昔は650人以上が暮らしていたそうですが、1990年代にはすべての住人が離島して無人島になってしまったとか。現在は島の唯一の宿泊施設である野崎島自然学塾村の管理人さんが一人住んでいるので、厳密に言えば無人島ではないです。
当時の島の暮らしを感じさせる石段。この写真の中にも鹿が写ってますよ。
人の暮らしがなくなってしまった現在の島には、野生のキュウシュウジカ400頭以上が生息しているそうです。
港のすぐ近くにある神社。
鳥居をくぐり石段を登ると、そこにあるはずの社殿は崩壊していました。
ヒョコッと鹿の頭。
伸びに伸びまくった木樹達。
廃屋の中には入らず入口から中を撮影。
石垣の奥には立派な家があったんだろうなぁ。
ブロック。
穴の空いた鍋。
野崎小中学校の教員住宅跡。
ここも入口から中を撮影。布団が残ったままです。
朽ちた畳や木片、壁や天井や床に蔓延る植物。…最高。
海岸に降りてみました。
美しいビーチを独り占め。
おそらく猪捕獲用の檻。
世界遺産登録間近!旧野首教会
おっ! 教会が見えてきました。
小高い丘の上に残るレンガ建築の小さな教会、旧野首教会です。
小さいけどとてもりっぱな教会です。
五島列島は隠れキリシタンが建てた教会群が有名で、この旧野首教会を含めた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は、現在ユネスコの世界文化遺産の登録候補として暫定リストへ掲載されており、世界遺産登録間近と言われています。
普段は施錠してるそうですが、来島の予約をしているとこうして内部を見学することが出来ます。
ステンドグラスから差し込む光が美しい。
無人島の高台にポツンと佇む教会はとてもロマンを感じました。