初単独登山
日本百名山の一つ、奈良県と三重県にまたがる大台ヶ原山で初単独登山してきました。
以前ツーリングで訪れた際に一人で頂上まで行ったし、つい最近北海道で羅臼湖トレッキングしてきたばかりなので、「初めて?」と思われるかもしれませんが僕の中では今回が初単独登山なのです。
誰の力を借りるでもなく自分自身の意志と行動で頂上を目指し、そして「趣味?趣味は登山を少々嗜んでますよ!」と胸張って言えるよう一人で山と向き合ってきました。(頂上まで3、40分で着くけど気にしない)
関西で一番の星見スポット
大台ヶ原山といえば関西で一番の星見スポットとして知られています。しかもこの日はなんと新月。星を撮るには絶好のコンディションなのです。月曜日は有給を取っており、日曜の夜21時ごろ車で自宅を出発しました。
奈良の田舎道でヤンキーの原付きに囲まれながら2時間弱で大台ヶ原ドライブウェイまでやって来ました。途中野生の鹿とたくさん遭遇。さすが近畿の秘境!
ドライブウェイの途中にあったスペースで撮影開始。すごい星の数です!天の川も実際の目で確認できました!
わざわざ星を撮りに北海道まで行かなくても、家から2時間の所にこんなにも素晴らしい星見スポットがあったんだと再認識。
ちなみに今回の記事の星と朝焼けの写真はRAW現像しています。特に星の写真はブログ用に小さくリサイズすることも考慮してかなり星の光を強調しているので実際の目でここまで見えるわけではありませんのであしからず。
このドライブウェイ沿いのスペースは前方に遮るものがなく山風がおもいっきり吹き付けます。風と寒さとの闘いです。その分眼下には雄大な山々が広がってて絶好のロケーションのはずなんですが運悪く向こうの方は雲がなかなか晴れず…。悔しい…これはリベンジ決定です。
寒さに耐え切れず駐車場までやって来ました。翌日が平日ということもあって他の車は10台もありません。金曜や土曜の夜だとこうはいかないでしょうね。
ここでも早速撮影の開始です。
流れ星も数回見れました。
お遊びで撮ってみたこの写真が一番のお気に入り。次は虫取り網を持っていこう(笑)
気づけば時刻はすでに1時半。朝焼けと登山にひかえて車の中で仮眠を取ります。しかし寒くてなかなか寝付けません。毛布を積んでいくべきでした。夕方に1時間ぐらい寝てしまったのも地味に効いてたかもしれません。起床予定時刻の4時が過ぎても眠れない…
朝焼けは諦めてとにかく7時ぐらいまで頑張って眠ることに徹するか、それとも寝るのを諦め今すぐ登山を開始するか…
・・・
レッツ登山!
4時30分登山開始
今回は一般的なルート、約9kmの東大台コースを時計回りに周ります。まずは大台ヶ原山の最高地点、日出ヶ岳を目指します。
携帯食で朝食を済ませ、深夜4時30分、まだ真っ暗な山道をヘッドライトの明かりを頼りに進みます。道は狭く両脇は草木が生い茂り地面には野生動物の糞が…「まさかツキノワグマの糞!?」
そうここはツキノワグマの生息地。わざと砂利を強く踏みしめて音を鳴らしながら足早に進みます。以前昼間に来たことがあったから進めたけどそうじゃなかったらたぶん引き返してました。
実際はまだまだ真っ暗ですがかなり道が開けてきてグッと一安心。
入口から30分程で日出ヶ岳の展望台までたどり着きました。一番乗りです。この後2人のカメラマンがやって来ました。
日出ヶ岳展望台からのご来光
少し雲がかかってますがここで朝日が登るのを待ちます。
あっ!富士山だ!すごく鋭い富士山だ!
晴れた日の早朝には富士山が見えるそうです。でもこれはただの雲でした…紛らわしいんじゃ!
雲海も素晴らしい。
5時30分、ついに太陽が姿を現し始めました。
おぉ…
おぉぉ…
うおぉぉぉ!!!
新しい朝がきた!希望の朝だ!(この写真年賀状に使いまわそう)
朝露に陽の光が反射して輝きを放ちます。(ここからはRAWじゃなくJPEGでの撮影)
とても気持ちのいい朝です。
標高1694m大台ヶ原山の三角点。
寝てないけど体調はすこぶる快調!
ここから広大な丘陵に倒木や立ち枯れの樹木が広がる正木峠へ向かいます。
原生林が美しい近畿の秘境!日本百名山 大台ヶ原山に登ってきた 後編につづく
