映画『ドラゴンボールZ 復活のF』の感想（ネタバレあり）

あの名悪役、フリーザ様が復活する映画『ドラゴンボールZ 復活のF』。
早速公開日翌日19日に、ドラゴンボールと同世代の野郎三人で見てきたのでこの熱い思いを綴りたいと思います。

一言で表すと最高！最高！最高ーーーー！！！
終始ワクワク、ドキドキしっぱなしでニヤニヤしながら楽しめました。

前回の「神と神」は比較的大人しめというか、Dr.スランプなんかに通づるほのぼのとした鳥山イズム満載の作品でした。僕はドラゴンボール映画といえば激しいバトル！と期待していたので、映画館に見に行った当初は少し淡白すぎるかなぁ…といった感想でした。（最近になってあの作品の良さがわかるようになりました。）

しかし今回はバトルが主体となったまさにドラゴンボール映画と思える快作です！しかも相手があの悪のカリスマ、フリーザ様だなんて面白く無い訳がない！

フリーザ復活！

物語は残存していたフリーザ軍が地球のドラゴンボールを使いフリーザを復活させるところから始まります。この復活シーンに使われているのがマキシマムザホルモンの「F」。フリーザをたたえて作られた歌ですが、今回この映画が作られるきっかけとなった歌でもあります。

熱いBGMとともについに復活を遂げたフリーザ。その威厳たるや凄まじい物が有りました。過去の映画やGT等の外伝では数回復活しているのですがその扱いたるや酷いものでした。しかし今回は違います。まさにナメック星編で初登場したあの恐怖に満ち溢れた悪のカリスマの復活です。声優のポロリ…じゃなかった、中尾さんの迫真の演技が素晴らしい。

ここから4ヶ月、フリーザは人生で初めての修行を行います。今更フリーザがどうやって悟空たちと渡り合うのかと思ってたらなんてことはない、シンプルに修行です。
いや、無理があるやろ〜と感じるのはやまやまですが、そこを突くのはナンセンス。

ベジータに歯が立たなかった悟空がたった6日間の修行で圧倒的に上回るような漫画ですよ？

ナッパに全く歯が立たなかったピッコロが界王星でのちょっとの修行とネイルと同化しただけで、フリーザ第二形態と渡り合う漫画ですよ？

きっと超重力の惑星で不眠不休の激しい修行を重ねたのでしょう。その地獄の日々を想像すると涙が溢れそうです。でも…

フリーザ「4ヶ月も真剣に鍛えれば、とりえあず戦闘力130万まではもっていけるでしょうか」

あれ？それって第二形態と同等の戦闘力だよね？
フリーザって100％の力を出したら戦闘力1億以上あるはずだけど…あれれ〜？

バトル！バトル！バトル！

今回は本当にバトルシーンが大量に用意されていて熱いです。

悟空とベジータが破壊神ビルスの付き人兼戦いの師匠であるウイスに稽古をつけてもらっているシーンでは、悟空とベジータが息もつかせぬ激しい攻撃を仕掛けますが、これをウイスは軽くあしらいます。これがなかなか見応えがあります。

その悟空とベジータが地球に不在の際、ついに修行を終えたフリーザが地球へ侵攻してきました。フリーザと悟飯やクリリンとの会話が嬉しい。フリーザの復讐の前座として、フリーザ軍の兵士1000人とZ戦士たちの激しいバトルが繰り広げられます。

Z戦士といえばもちろん、悟飯、クリリン、ピッコロ、天津飯、亀仙人…亀仙人！？えっ！亀！？ヤムチャは？…ねぇ、ヤムチャはどうしたの！？

天津飯「チャオズとヤムチャは置いてきた」（映画館でクスクスと笑い声が）

ヤムチャ戦力外通告はさておき、Z戦士＆ジャコ達の戦闘シーンも一切手抜きなし！わらわらと襲い掛かってくるフリーザ軍兵士を相手に飛び交うかめはめ波、魔貫光殺砲、気円斬、気功砲。各キャラに見せ所が用意されております。きっと亀仙人も密かに修行してたんだな！さすが武術の神！

因縁の対決、再び！

そしてついに動き出すフリーザ。まだ第一形態であるにもかかわらず原作単体最強キャラである悟飯を一発KO。ヤバすぎる！
このピンチの場面で悟空とベジータが瞬間移動でさっそうと現れます。ついにフリーザとの因縁の対面です。

悟空VSフリーザ
ナメック星での最終バトルを彷彿とさせる激しい攻防が繰り広げられます。やがて二人は奥の手を披露。悟空はスーパーサイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人のスーパーサイヤ人に変身！（なにそれ？）髪の色と気が青色に。フリーザは更なる進化を遂げたゴールデンフリーザに変身！体の色と気が黄金に。

更なる激しい攻防を繰り広げる二人だったが次第に体力が衰えていくゴールデンフリーザが劣勢に。悟空から「もう帰れ」と言われる始末。闘いでは勝てないと悟ったフリーザは部下のソルベを使った卑怯な作戦を使い形勢逆転！卑怯だけどそれでこそ悪！

ベジータVSフリーザ
悟空からベジータに選手交代。ベジータでフリーザに勝てるのか！？
するとベジータが気をこめはじめました。まとわりつく青い気
ま、まさか、まさか！ベジータも！？来る！来るの！？

青髪ベジータ（ドーン）

キタァァァァァァァァァ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

思えば一度はフリーザに殺されたベジータ。圧倒的な戦力差に震え涙した相手です。そしてサイヤ人を滅ぼした敵でもあります。
一度目は悟空が、二度目はトランクスが、そして三度目、サイヤ人の王子としてベジータがフリーザにトドメを指すなんて最高に熱すぎる展開でしょう！そう来ましたか！！！ありがとう鳥山先生！！！＼(^o^)／

と思ってたら
フリーザ地球を消滅→ウイスが時間を戻す→悟空のとどめのかめはめ波→フリーザ消滅

／(^o^)＼

個人的な要望

悟空とベジータは結局一度も金髪のスーパーサイヤ人になりませんでしたが、無理に青髪なんかにせず“黄金VS黄金”の闘いの方がベタですが良かったです。
過去の2回とも黄金のスーパーサイヤ人に敗れているフリーザなので、最後に自分より劣ると思っていたベジータまで黄金のスーパーサイヤ人に変身する展開の方がわかりやすく、そして熱かったと個人的には思います。

あとはせっかくフリーザ自身がトランクスを探させる描写があるんだから、少年トランクスを上手くストーリーに絡めて欲しかった。（今回は悟天＆トランクスは登場しません。）

そして上でも書いたように、ドラゴンボールの映画としてはやっぱり主人公の悟空で締める必要があるのはわかりますが、とどめはベジータが良かったです。

エンディングテーマはももクロの「『Z』の誓い」。

アイドルがドラゴンボールの曲を歌うことに何の抵抗もないし、サビの部分はキャッチーなメロディーで凄く良かったんですが、全体的にエンディングテーマとしてはあまり合ってなかったんじゃないかと。「ロマンティックあげるよ」や「CHA-LA HEAD-CHA-LA」のカバーだったら嬉しかったのになぁ。

銀河パトロールジャコ

今回の映画でフリーザの復活に並ぶもう一つの目玉は、銀河パトロール隊員であるジャコの参戦でしょう。
ジャコとは2013年、少年ジャンプで集中短期連載された鳥山先生の作品です。ブルマやブルマの姉であるタイツも登場し、ドラゴンボールの世界とリンクされた世界観が話題を呼びました。
単行本の最後には16ページのスペシャルおまけストーリー『DRAGON BALL－放たれた運命の子供』も掲載されています。

今回の映画においてもかなりこの漫画の設定が盛り込まれているので、ジャコを読んだことがない人は「？」状態だったと思います。ジャコを読んだことがなく、これから映画見に行こうと思っている方はぜひ一度読んでみることをオススメします。（ネタバレ記事読んだあとに見に行く人ってあまりいないかな？）

銀河パトロールジャコ (ジャンプコミックスDIGITAL)