自作の貼り革で世界にひとつだけのカメラにカスタマイズ
先日購入したばかりのデジカメ『RX100』。
いかにもソニーらしいスタイリッシュでシュッとしたデザインですが、個人的にはもう少しOM-DやGRD4の様なレトロ感や渋みが欲しいところ。
また全体的にツルッとして引っかかりがないのでもう少しグリップ力を高めたいです。
こういった悩みを解決するために、お手軽簡単な貼り革キットが販売されています。
めっちゃ格好いい…好き…。正直このキットを買ってしまおうかとも思いました。
しかしここはレザークラフターとして、そして写真愛好家としてぜひとも自分で一から作ってみたい!いや、作らなくてはいけない!
というわけで今回はレザークラフトでRX100用の貼り革を本革で自作し、カメラをカスタマイズしたいと思います。
過去の貼り革
こちらは今から約11年前、僕が初めて買ったデジカメ『Canon IXY DIGITAL 800 IS』用に作った貼り革の型紙です。しっかりデータが残っていました。
こちらの『RICOH Caplio GX100』に取り付ける『自動開閉キャップLC-1』も同様にカスタムして使ってました。
当時は貼り革キットとかがなかったので、東急ハンズで買ってきたレザーシールから自作の型紙でパーツを切り出して作ってましたね。仕上がりにすごく満足してたのを覚えています。
はっ!思えば僕は10年以上前からレザークラフターとしての道を歩み始めていたのか!
まぁこの800ISの型紙は自由に使って下さい。(いや誰が使うねん!)
貼り革の材料
定規とメジャーを使ってなんとか型紙が完成。革は以前半裁で買った黒のヌメシュリンクです。細かいシボが多いヌメシュリンクはカメラの貼り革に最適でしょう。まるでいつかこんな日が来るのがわかってたかのよう。
失敗しても大丈夫、革はいくらでもある!
製作開始!
端切れの銀面に型紙をあてがい、銀ペンに線を引きます。
線に沿ってカーターでパーツを切り出します。
そしてこの貼り革の完成度を大きく左右する大切な作業、革を薄く削る『漉き』の作業です。
現状約1.8mmの厚さですが、これを0.5mmまで漉きたいと思います。
あかん、失敗してもた…パーツが小さすぎて漉くのが難しい。
よ、よーし、大丈夫大丈夫…気を取り直して再チャレンジ。今度は先に革を漉いてからパーツを切り出すことにします。
こうなったら革漉き用として新たに購入した新アイテム、セフテイーベベラを使います!
先端に剃刀のような刃がついた道具です。
これめちゃくちゃ使い勝手がいいですね!コツを掴めばすいすい漉けます。
革漉き用にミニカンナも購入してみたんですが、カンナは刃の調整が難しくて全く使いこなせませんでした。
こちらのセフテイーベベラはシンプルな構造ですが、革の抑えがしっかりしていてすごく漉きやすいです。もっと早く買えばよかった!
漉き終えた革から先程と同様、パーツを切り出します。ここまで来て失敗はしたくないので慎重に。
ヘリ落としで面取りします。
面取りした部分の色が変わってしまうので、油性マジックで塗りつぶします。…しかし、
うわぁぁぁ〜!!!
ヘリ落としの面取りが上手く行かず汚らしくなってしまいました。
1mm以下の薄い革に手持ちのヘリ落としNo.2じゃサイズが合わなかったのです。新たに別サイズ用のヘリ落としを購入するか、それとも面取りはせずにいくか…。
とりあえず今回はどっと疲れたので作業終了。
最後に
というわけで、今回は失敗に終わってしまいました…泣。
また近い内に再チャレンジしたいと思います。…といいつつ貼り革キットを買ってたらごめんなさいm(__)m