革を半裁で買うと、どうしても汚れや傷、シワが多い質の悪いB級部分が出てきます。
この写真の革もよく見てもらえばわかるように、傷や汚れが多く、シワの入り方も汚らしいです。
こういった部分は作品製作には適しませんが、練習などに気兼ねなく使えるのである意味とても便利な部分でもあります。
今回はこのB級部分をあえて使い、普段レザークラフトで使っている菱目打ち等の打具を収納できるロールツールケースを作ります。
製作開始!
本体とポケットの部分を切り出します。長さは適当です。
本当はもう少し革を漉いて薄くしたいんですが面倒なのでこのままでいきます。
ポケットの上部だけコバ磨きをして綺麗にしておきます。
ポケットの三方に両面テープを貼って本体と接着させます。
菱目打ちで縫い穴を空けます。
生成りのロウ引き麻糸で手縫いします。
縫い終わりました。
本体の端に紐状の端切れをカシメで固定します。
ポケットを大体25mm巾で区切り、ケガキ線を引きます。
菱目打ちで縫い穴を空けます。
とりあえず打具が10本が入るよう区切りました。今後打具を買い足したら区切りを増やしていく予定です。
道具が飛び出さない用、上部に返しの革を縫い付けるのが一般的ですが、ポケットはキツキツなので飛び出す心配もないだろうし、このままの革の形を活かしたかったので今回はなしで。
表側です。
あとは左右と下部のコバを磨けば、
レザーロールツールケース完成!
というわで実際に菱目打ちやカシメ打棒を収納してみました。
きれいに収まってくれました。
そのまま巻いてみます。
伊達巻のような分厚さ。
厚すぎて自立します。
抜群の安定感。これはこれで便利かも!
最後に
今回はB級部分の革を使って、レザーロールツールケースを作りました。上部の波打った部分や、革を干していた時に付いたであろう洗濯バサミ?の跡などを味として活かすことができたんじゃないでしょうか。
こういった細々した道具を一箇所にまとめられるのは便利だし、作業机の端っこにケースを立てて置いておけばスペースを節約することも出来そうです!
作ってよかった!