はじめての北アルプス登山
長野県と富山県とにまたがる飛騨山脈(北アルプス)北部の後立山連峰にある標高2,932mの山、白馬岳に登ってきました!
白馬岳は日本百名山、新日本百名山、花の百名山及び新・花の百名山に選定されていて、雪渓、お花畑、岩場、山上温泉など盛り沢山!この山で北アルプスデビューをする人も多いそうです。
過去に2回富士登山をしたことがあり3000m級の山は今回で3回目ですが、富士登山の時は2回とも頂上付近で高山病になってしまい地獄を見ました…。今回はどうなることやら…
白馬岳の一番の醍醐味といえば、雪の上を歩く日本最大雪渓の一つ「白馬大雪渓」ですが、訪れる一週間前に無慈悲なお知らせが届きました。
例年にない雪不足の影響で雪割れの変化が激しいため、ルートが確保できるまで通行止めになります。
な、なんてこった…。大雪渓が通行止めになるなんて過去に前例がないそうです。なんで今年に限って…泣
他の山に変更することも考えましたが、今回は迂回ルートの一つである「栂池ルート」を使って、栂池と白馬山荘のピストン登山を決行してきました。
栂池ルートで白馬山荘を目指す!
前日から白馬に前乗りし、栂池のペンションに前泊しました。
6時半過ぎごろ、栂池パノラマウェイからゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ、栂池自然園まで空の旅です。
すでにこの高度。
山上にある人気の山小屋、栂池ヒュッテ。ここも一度宿泊してみたいなぁ。
登山開始!
7時35分 栂池ヒュッテと栂池山荘の間にある登山道入口から登山スタート!
美しい高山植物
花の百名山とはいえ、花のピークは少し過ぎてたみたいです。
すでに紅葉が始まっています。
8時35分 白馬乗鞍岳の中腹、標高2,180mに広がる高層湿原、天狗原に到着。
大きな湿原が広がっています。
振り返り上から天狗原全体を見渡します。
岩場を登っていきます。勾配もきつくなってきました。
光の射す方へ。
あっ、右下に写ってるのは僕です。
シルエットもいいね!
しばらく岩場が続きます。アスレチックみたいで楽しい。岩場だけは得意なんです。
遠くに大きなケルンが!
9時50分 乗鞍岳頂上に到達。
乗鞍岳頂上から5分程進むと、目の前に飛び込んできたのは目の覚めるような光景でした。
北アルプスの雪どけ水を湛える天上の池、白馬大池です。
なんという神秘的な美しさでしょう。青と緑のコントラストが素晴らしいですね。疲れが吹っ飛びました。
ピース!
逆さ山
鮮やかな赤
10時30分 先ほど白馬大池の向こうに見えていた赤い建物、白馬大池山荘に到着。
その広場で昼食を取ります。
本日の山ごはん
お昼はカップラーメンと焼き鯖寿司です。最強の組み合わせ♪
11時 登山再開。
振り返ると白馬大池にガスがかかってました。
小蓮華山の稜線を歩きます。とても気持ちよかったです。
13時10分 新潟県最高峰である小蓮華山頂上に到着。なにげに初めて新潟県に来た!
頂に鉄剣が刺さってるってめっちゃ格好いい。
だいぶガスが濃くなってきました。
遠くに街が見えます。
14時 新潟・富山・長野の県境である三国境に到着。
ここらへんでだいぶ辛くなってきました…
少しわかりづらいですが、自分の影の周りに虹のような光の輪が見えるブロッケン現象も見れました。
白馬岳頂上に到着!
14時56分 ついに白馬岳頂上に到着! やったぜ!!!
心配してた高山病にもならずにすみました。
頂上から少し下った所に見えるかなり大きな建物が、この日宿泊する白馬山荘です。
白馬山荘
なんと800人という日本最大の収容人数をほこる山小屋です。
開設されたのが明治39年。今から110年前ですね。かなりの歴史があります。
部屋も充分な広さ。たぶん相部屋なんですが仲間4人だけで使うことが出来ました。ラッキー。
富士山の山小屋なんて身動きがとれないぐらいギュウギュウに詰め込まれて、隣に知らないおじさんが寝てるといった感じでした。それに比べると天国です。
乾燥室や更衣室、談話室、自炊スペース、洗面所など施設も充実しています。トイレもちゃんと男女で分かれていました。
富士山の山小屋は洗面所や更衣室なんてなく、向かいの布団に寝てる女性たちが目の前で普通に着替えてたし、トイレも男女共用でした。
なんとレストランまであります。スカイプラザ白馬でケーキを頂きます。普通に満足できる美味しさでした。
レストランの窓から絶景を眺めながら食事ができるんですが、あいにく山小屋に着いてからはずっとガスってて何も見えませんでした。
夕食は17時半からですが、混雑を避けようと10分程時間を空けて食堂に行きました。
他の客に提供して残った鍋をそのまま使うことになったので、ご飯も豚汁も冷たい…。後から来た隣のグループは湯気が立ち上るホカホカのご飯と豚汁を食べているのに…。
おかわりの際にはちゃんと温かいものをいただけたので良かったです。
富士山の山小屋のレトルトカレーに比べたら…えっ?富士山ディスりすぎ?
でも富士山の山小屋を経験してからこの山小屋に来たら確実にカルチャーショックを受けると思います。それぐらい良かったです。
外は寒そうだったので、自炊スペースで豆を挽いてコーヒを淹れました。
この白馬山荘で何が一番嬉しかったかというと、こうやってコーヒーを淹れるためだったり、空になったペットボトルに水を補充出来る事ですね。わざわざ翌日の分の水を背負ってこなくていいだなんてとても助かります。
この後は酒を飲んだりトランプをして過ごしました。ミニ三脚も持って行ってたので星の撮影もしたかったんですが少し頭痛がしてきたので21時ごろには就寝しました。
翌日はご来光が見えるかな?